鎌倉から江ノ電に乗り、しばらくすると
電車は極楽洞というトンネルに入る。
この短いトンネルを抜けると、
そこが極楽寺だ。
この極楽洞を通り抜ける時、
いつも不思議な感覚に陥る。
極楽洞を抜けると、周りの雰囲気が一気に変わる。
きっと鎌倉の小説にもたくさん出てきてるんじゃないかな。
なんだか、過去と未来を繋いでいるような
なんだか、今世と極楽を繋げているような。
そんな区切りの感覚をここで覚える人は少なくないのではないだろうか。
★★★
そんな極楽寺にある小学校へ
川崎から手厚く渡された沢山の不安資料を握りしめ、春から入学する娘の引き継ぎに行く。
警備員のお爺ちゃんが、笑顔で門を開けて案内してくれる。
その先には、先生が待っていてくれて、
その先の部屋でさらに
三人の先生が待っていた。
なんか、先生達がいつも笑ってる。
女性の校長先生、教頭先生、養護教諭の先生が優しく優しく話に耳を傾ける。
こちらの気持ちがすぐに伝わる。
あれ。なんでこんなにスムーズなんだろう。
なんで、こんなに言わんとする事をわかってくれるんだろう。
あれ。なんか、私、深刻星からきた宇宙人みたい。あれ。何を心配してたんだっけ。
川崎からやってきた不安顔の私に彼らがかけた言葉は、
「来てくださり、話をしてくださり、本当にありがとうございます。」
「わかりました。職員みんなで見守ります。」
「お任せください。」
「お任せください。」
こんなに心強い言葉ってない。
大丈夫よー!心配しすぎじゃない??
なんか、すごく頑張ってるよね。
じゃなくて
「お任せください。」
その時、本当に助かったんだよ。心が。
最後に校長先生が、
1つだけ、私から質問があります。マコちゃんの今好きな事って何ですか?
と。
あぁ、そうだよね。不安ばっか並べて
今の幸せを感じるのを忘れてたね。
不思議な場所。極楽寺。
ちょっとした、極楽浄土だったかもね。
極楽寺は、大昔から妖怪もたーくさん住んでるんだって笑
神さまも妖怪も沢山いるよ。
今日はなんだかまるで、極楽浄土にいった後のように心が晴れやかになった。
また、ここで、たくましくやっていこう。
〜以上、ファンタジックに描いてみました〜