ハワイから帰ってきたら、ひどい風邪になった。お母さんが来てれていて、さらに延泊してくれたので死ぬほど助かった。
前日の18時から朝まで寝たら回復した。
冗談抜きに過労だったと思う。
皆さんには、私の事。
もう真剣に何の無理もできないお姫様だと思って頂きたい。
ハワイに行く前から不眠だったりで
全然休めてない中、
ハワイに行っても不眠でやられてしまったじゃないか。
ハワイが終わった。
ハワイでは、私以外は全員男性で、そんな長く一緖に過ごしたことはなかったから、
(普通は行かない??でも行ってよかったよ。)
何だかサラリーマンにおける男性社会を垣間見た気がする。
男性は大変だなって思った。
弱音を吐けない事。
ずっと働き続けなきゃみたいなのが根強くあるっぽい事。
会長が、
「アメリカではユーモアがないと出世できない。アジア人でもユーモアがあれば成功できる。面白くなきゃ駄目だ。」
「アパレルだけが危機的なんじゃない。銀行だって歯医者だって弁護士だって危機的だ。
アパレルを理由にしてはいけない。」
と言う。
結果を出せという事。
私の会社で面白いのなんて関西支社の人くらいで、後は社長を含めてカタブツ。
厳しい事言うじゃなーい?と思った。
会長がコテージで料理をすると言うので
その材料を買いにアラモアナのスーパーへ。
私が普通に自分のお土産も見ている中、
男性社員たちは、会長の言ったものだけを探し
会長の言った通りのものだけ買う。
なかなか無いものもある。
みんな、必死に探している。
関西人が言う。
「どんだけ真面目やねん!!
俺やったら、探さずに、探したんやけど無かったんですぅ〜」
って言うわ!!
帰りは、とてつもなく重い量を運ぶ。
なぜなら、牛乳一本でも、アメリカサイズだと3リットルくらいがボトルで入っているのだ。
極め付けにハワイのスーパーでは、食材を紙袋に入れてくれるが、持ち手がない。
各自、抱き抱えながらコテージまで運ぶ。
その後ろ姿が、何だか私には、奴隷のように見えた。
関西支社の営業と私は後ろからついて行く。
関西人に私は言う。
「会長、良い人だと思うんですけど、
なんか私の知らないところで、
闇の圧力でもあるんでしょうか?」
関西人は言う。
「もう、タクシー呼べや〜
俺は、へりくだって残るやり方はしない。」
きっときっと、
まだまだ日本には、こういう会社もある気がする。
ずっと働き続けなければいけないとか、
上に気に入られるのが仕事とか、
我慢をする事が社会人であるとか。
昔話だと思っていたけど、
じじぃのいる場所にじじぃのやり方は未だ確かに存在する。
そして、自分だけでは生きていけない。会社勤めを続けるしか方法はないと
私たち労働者は考える。
帰りの飛行機を待っている中、
社長が言った。
「俺が新入社員で入ったときの会社では、とにかく罵声を浴びさせられた。新入社員なのにだよ?あれは、怖かったな。」
「あの時は、それがみんな普通だった。」
「中国で、日本人への圧力がすごかったときがあって。日本人が何人も殺されていた。絶対に日本語を話すなと言われた。空港でも厳重体制だった。だけど商品の納期が遅れていて、
どうしても中国に行かなければならなかった。2回現地で逮捕された。あれは怖かった。」
社長が私の荷物を持ってくれている後ろ姿に
何だか計り知れない苦労と戦士感を強く感じた。
(社長に荷物持たすなや。)
きっと、きっと。
こうやって戦士のように
外で戦う的な働き方があった。
それが男だった。
それが、誠意だった。
確かにこうして、あらゆるものを犠牲にして
働く事は、男性特有の体力だし、カッコよくも見える、いや、そう見えた時も私にもあった。
だけど、
もう全然違うよーって。
解放されようよーって。
毎日会社に行かなくてもいいし、
決まった時間に行く必要もない。
一つの会社にいる必要もなく、何社も掛け持ちしてもいいだろう。
もっと楽したっていいじゃないか。
小さい子供がいても、女性だって働きたい人たくさんいるよ。
全部とっちゃうから、こっちが働けないよ。
子供がいるなら、育児を主体に一緖にやろうよ。
どうやら。
お金の稼ぎ方は、労働と我慢の対価ではないらしい。
先日、日本経済新聞の朝刊が
「さよなら、おっさん。」
というコピーを載せたNewsPicksの全面広告を出した。
ヤバくない?日経だよ???
まさに重鎮のおっさんが、読むやつだよ??
なぜ今こんなコピーを打ち出したのか。
それは、このまま「おっさん的価値観」が日本の経済界を支配し続けると、日本企業も日本経済も衰退し続けてしまう、という強烈な危機感があるから。
ほんとに、時代の変革期。
おっさん文化。
今まで本当にありがとう。
そして、さようなら。