26歳で今の会社に来た。

ジェノベーゼとジャガイモのパスタ
その前に一瞬、1年位だけど、いわゆる一流会社で、しかもお堅い製造メーカーにもいた。
注)もう10年前になっちゃった。
お堅い一流製造メーカー。
人が、良かった。定年までの離職率の少なさに納得した。
若い子もみんな海外留学経験があって、一流大学卒で、英語を話していた。
事務の女の子達の話すことは、
一般的な会話すぎて笑えた。NHKのノリだった。
ほんとにドラマみたいな部長がいた。
ドラマみたいな出世争いもあった。
家賃補助の話や研修制度の話を聞いてびっくりした。
こんなに守ってもらえるんだって思った。
こりゃ、ここの社員は、もったいなくて
辞められないリスクがあるわって思った。
隣の部署の部長が、
浅草で、初めて「くさや」ってのを教えてくれた。何とか食べれた。
老舗の中華料理店にもみんなを連れていってくれた。
この時なんでインスタがなかったんだろう。
インスタ映えしちゃえたのに。
銀座の高級クラブにも一度連れていってくれた。
ここに通う役員の奥さんが、お店のママさんにお歳暮を送っている話も聞いた。
女医さんもお客さんにいたりした。
ママさんの話は
壮絶面白かった。
40代くらいには
みんなお金の余裕がある感じがした。
お茶を入れにいって、片付けようと部屋に行くと、茶碗をはじにまとめて置いてくれるような気遣いのある役員クラスの男性達だった。
が、派遣会社を通じて、自分の格好が派手だと言われて凹んだ。
あいつは、水商売か?と言っている社員もいるらしい。
いま考えるとおかしいのはわかるが、
当時はまぁまぁオフィスカジュアルだと思っていた。
っていうより、みんなびっくりする位地味だった。
私は、本気で何を着ていくかわからなくなった。
一緒に働いていた子に、私の何が変なんだろう?と聞いたら、色じゃない?って言われて、
慌てて当時できたばかりの銀座のH&Mで
上下黒の服を買ってみた。
これで完璧だ。
でもやっぱり。
なんか、もっとゆるゆるしたくて、
アパレル会社に戻った。
スーツばっかの丸の内から
カラフルな表参道に来れて
ほっとした。
そこで、今の社長と出会った。
続く